Lightroomで人物写真を現像しよう(操作方法図解)

人物写真(女性ポートレート・コスプレ・家族など)のRAW現像処理をはじめたばかりの初心者向けに、アドビの写真整理&画像処理ソフトである「Adobe Photoshop Lightroom CC(ライトルーム)」の使い方をまとめています。

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    【Lightroomの操作方法図解説:目次】

「Photoshop Lightroom CCで人物写真の明るさ(諧調)を調整する方法」 初心者のための簡単図解説

今回は「Adobe Photoshop Lightroom CC」で写真の明るさを調整する方法をより詳しく見てみることにしましょう。

こちらは Lightroom CC 2015 について解説しています。最新の Lightroom Classic についての解説はこちらへどうぞ⇒

lightroom.websvr.org

写真の色や明るさの調整を簡易的に行うのは、「ライブラリ」モジュールでもできますが、本格的な調整については、「現像」モジュールを利用します。今回は現像モジュールを利用することにします。

「Photoshop Lightroom CCで写真の明るさ(諧調)を調整する方法」

1.諧調の自動調整

まずは、諧調の自動調整を試してみましょう。
写真の明るさ(諧調)が、Lightroomのおすすめな設定で自動で調整されます。

①画面右枠の「基本補正」パネルの「自動調整」ボタンを押します。それだけです。

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②自動で明るさが調整されます。

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明るさと言いましたが、「露光量」「コントラスト」「ハイライト」「シャドウ」「白レベル」「黒レベル」がそれぞれ、自動調整されます。
今回の写真では、上記のような値に自動で調整されていますが、この値は、それぞれの写真に合わせたものになります。Lightroomの考える一番適切な条件ではあるのですが、望んだ結果になっていなければさらに追加で、それぞれの微調整を行います。

 

2.「露光量」の調整

さて、それではまずは、「露光量」の調整から効果をみてみましょう。明る さ調整の基本はこちらを利用します。スライダーをマイナス(-)に動かせば暗く、プラス(+)に動かせば明るくなります。明るさ調整にはまずは露光量の調 整だと思ってもらっても間違いではないでしょう。

露光量マイナス(ー)補正

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露光量プラス(+)補正

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カ メラの露出補正と同じようなものと考えて、増減してみてください。写真が変化します。カメラの露出補正は、その補正値に合わせて、シャッタースピード(あ るいは絞り)を調整し取り込む光の量を変えますが、こちらはあくまですでに撮影されたデータのデジタル処理なため、限界はありますが、それでも大きく明る さを変化させることができます。

 

3.「コントラスト」の調整

コントラストの調整とは、写真にメリハリをつける機能と言ったらわかりやすいでしょうか。マイナスにするとメリハリの弱い柔らかい写真に、プラスにするとメリハリの強い硬い写真になります。

コントラストマイナス(ー)補正

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コントラストプラス(+)補正

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コントラストの調整により、色の見た目の濃度も変化しますので、合わせて、彩度調整も行うと良いでしょう。

 

4.「白レベル」調整と「ハイライト」調整

上記2つの画像調整「露光量」「コントラスト」の調整だけでも良いのですが、さらに画像の微調整を行いたいときに利用します。白の濁りを感じた時などに使うと、写真の抜けが良くなります。白レベル調整と、ハイライト調整は、合せて使うと良いでしょう。
まずは、白レベル調整にて、最も白くしたい場所の白さを決定し、ハイライト調整にて、その白のディテールを残すのかそれとも飛ばすのかを決めるという順で調整すると良いと思います。

①白レベル調整

マイナス(ー)に補正すると白が暗くグレーに、プラス(+)に補正すると白が明るく白飛びの方向に向かいます。

白レベルマイナス(ー)補正

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白レベルプラス(+)補正

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②ハイライト調整

ハ イライト調整は、白レベル調整の後で、白のディテールを残すのか飛ばすのかを決めるのに使います。マイナス(-)に補正すると白が暗くなりディテールが見 えるようになります。逆に、プラス(+)に補正すると、白が明るくなり、白のぬけが良くなります。どちらが正解かは無く、白レベルを決めた後で、その時見 せたい方向に調整すると良いでしょう。

ハイライトマイナス(ー)補正

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ハイライトプラス(+)補正

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ワンポイントアドバイス:
「Alt」 キーを押しながら、スライダーを動かしてみてください。この色が表示される部分が、画像のクリッピング(飽和して色が無い状態)してしまっている領域で す。白レベル調整の際には、この操作を適時行ってみて、見せたい部分が飽和しきらない適切な明るさとなるよう、調整すると良いでしょう。

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5.「黒レベル」調整と「シャドウ」調整

上記2つの画像調整「露光量」「コントラスト」の調整だけでも良いのですが、さらに画像の微調整を行いたいときに利用します。黒が浮いていると感じた時などに使うと、写真の黒の締り良くなります。逆に、黒つぶれになりそうな暗部の諧調を戻すのにも利用されます。黒レベル調整と、シャドウ調整は、合せて使うと良いでしょう。
まずは、黒レベル調整にて、最も黒くしたい場所の黒さを決定し、シャドウ調整にて、その黒のディテールを残すのかそれともつぶすのかを決めるという順で調整すると良いと思います。

①黒レベル調整

マイナス(ー)に補正すると黒がより濃く真っ黒に、プラス(+)に補正すると黒が明るくグレーの方向に向かいます。

黒レベルマイナス(-)補正

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黒レベルプラス(+)補正

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完全に諧調が無くなっている場合は無理ですが、そうでなければ、黒つぶれになりそうな写真の諧調のディテールを戻してくることができます。

②シャドウ調整

極端に調整すると違和感が出ますが、暗部のディテールを描かせたいときにプラス補正、黒を引き締めたいときにマイナス補正を利用すると効果的です。

シャドウプラス(+)補正

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シャドウマイナス(-)補正

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極端に補正すると違和感が出るので、描きたいイメージに合わせて、程よい調整が効果的です。

 

lightroom.hateblo.jp